「温度調節が不要なペットについて知りたいです。どんな動物が適していて、どのように飼育するのがベストか教えてください。」
この質問にお答えします。
ここでは、以下の5種の動物が特におすすめです。
2. オカメインコ
3. フクロモモンガ
4. 家庭で飼うカメ
5. 熱帯魚
これらのペットについて、順番に詳細をお伝えします。
時々、友人のペットと触れ合うことで、ふと自分もペットを飼いたくなることがありますよね。
しかし、ペットの世話や経済的な負担を考えると、躊躇することもあるでしょう。
特に、エアコンを使った温度管理が必要な場合は、電気代の心配も増えます。
そこで、エアコン無しでも育てやすく、暑さに強いペットを紹介します。
ペットを迎える際のポイントも合わせて紹介しますので、詳しい情報に注目してください。
暑さに強くて温度調節不要のペット5選!クーラ-がなくても飼える動物たち
ニュースで「連日の猛暑で熱中症に注意」と警告されていますが、これが新しい常識となりつつあります。
人間だけでなく、動物にとっても厳しい夏の気温が問題です。そのため、エアコンなしで飼えるペットを見つけることが重要です。
ここでは、暑さに耐えうる小動物を中心に、適した温度を24℃~30℃で保てるペットをご紹介します。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ):初心者にもおすすめの爬虫類
レオパはそのゆったりとした動きや丸みを帯びた尾、大きな瞳が魅力的で、鳴き声も少ないため、初心者にとって飼いやすい爬虫類です。
適切な飼育温度は26~32℃、湿度は約50%を維持することが理想的です。
脱皮不全を防ぐためにも、湿度計を使って環境をチェックし、霧吹きで湿度を調整することが大切です。
・レオパは夜行性で、昼間はほとんどを眠って過ごし、非常に温和な性格をしています。
・寿命は10~15年と長く、成体は体長が20~25cmになります。
・ゲージはレオパの体長の約2倍の幅が理想です。
・穴掘り行動が見られるため、床材を敷いてストレスを軽減します。
・脱水を防ぐため、常に清潔な水を設置してください。
・日中の隠れ場所としてシェルターを用意し、夜間活動を支援するために夜用ランプも設置します。
・餌は人工飼料や生餌を与え、成長段階に応じて給餌の頻度を調整します。 ゲージの清掃は3~6ヶ月に一度が目安ですが、排泄物で汚れた床材は都度清掃しましょう。
過度な清掃はレオパが感じる環境の匂いを消し去り、ストレスの原因となるため、控えめに行うのが好ましいです。
オカメインコ:飼いやすさとデリケートさを兼ね備えた鳥
赤いチークマークが特徴的なオカメインコは、その愛らしい外見で非常に人気のある鳥です。
手軽に購入可能ですが、いくつかの注意点があります。
オーストラリア原産のこの鳥は、極端な寒さに弱く、比較的暖かい気候を好むため、適切な温度は25~30℃です。
しかし、強い暑さや直射日光の当たる場所での飼育は避けるべきです。
人間が「快適」と感じる室温が、オカメインコにも適しています。
・愛情をたっぷり注ぐほど、その愛情で深く応えてくれます。
・餌はペットショップで手に入る小鳥用の混合飼料を与え、人間の食べ物は与えないようにしてください(健康に悪影響を及ぼす可能性があります)。
・トイレの訓練はできないので、ゲージの底に新聞紙を敷くと管理が楽です。
・毎月一度はゲージを分解し、徹底的に洗浄して清潔を保つことが大切です。
・カーテンの音や雷などの大きな音に敏感で、これによって「オカメパニック」と呼ばれる状態になることがあります。その際は穏やかに声をかけて落ち着かせてあげましょう。
パニック時に怪我を防ぐため、広めのゲージを選ぶことが推奨されます。
寿命は平均して20年程度で、適切なケアを行うことで25年以上生きることもあります。
ペットの長寿を考慮して選ぶことが重要です。
フクロモモンガ
クリアな大きな目とふわふわの体が魅力的なフクロモモンガは、手のひらサイズで飼いやすく、徐々に人気を集めています。
自然界では樹上の薄暗い場所に生息し、飼育に適した温度は24~27℃です。
寒さに弱いため、ゲージ内には温度計を設置し、24℃以下にならないよう注意が必要です。
・最初は警戒心が強いですが、愛情を持って接することで徐々に心を開いてくれます。
・夜行性で、活動時間は夕方から夜にかけてが最適です。
・ケージは高さを確保し、エサの容器を高い位置に設置して自然な上下運動を促します。
・トイレの習慣がないため、日々のケージ清掃が欠かせません。
・寂しがり屋なので、毎日のコミュニケーションとスキンシップが大切です。
・直射日光は避けつつ、適度な日光浴ができる環境を整えてください。
・爪切りや体の拭き清掃は2~3週間に一度行い、常に清潔を保つことが大切です。
室内で飼うカメ
小さいながらも愛らしいカメは、多様な食物を食べ、そのため成長が早いです。
成長を考慮して、比較的大きな水槽を用意し、水温は24~28℃を維持するのが理想的です。
また、室内の適切な気温は24~29.5℃が望ましいです。
・カメは甲羅を乾かすために日光浴が必要なので、日当たりの良い安定した場所に水槽を設置し、登れる岩やレンガを配置してください。
・自然の日光だけではUVが不足するので、爬虫類用のUVライトを設置します。
・水温の急激な変化はカメにとってストレスになるため、サーモスタット付きのヒーターを設置してください。
・水の深さはカメの成長に応じて調整し、子カメの時は甲羅が隠れる程度の深さに保ちます。
・餌は1日1回で十分で、市販のカメ用飼料を主に与え、栄養バランスを考慮します。
・水の交換は重要で、毎日か最低でも3日に1回は新鮮な水に替えることが推奨されます。慣れてくると、手から餌を食べる姿も見られ、非常に愛らしいです。
熱帯魚
色鮮やかで美しい熱帯魚は、鑑賞することにより心を癒やす効果があります。
熱帯魚の理想的な水温は一般に24~28℃とされており、水槽用のヒーターを使用して水温を管理します。
これにより、水温は自動的に設定温度に保たれます。
ただし、魚種によって最適な水温が異なるため注意が必要です。
例えば、グッピー、ネオンテトラ、グラミィ、プレコ、クラウンローチなどは22~28℃が適温であり、アロワナやディスカスのような魚は27~30℃の高めの温度が必要です。
水槽の設置場所は、高温になりやすい場所や直射日光が当たる場所を避けることが重要です。
餌やりは1日に1回、3~5分で食べきる量を与えます。
水槽の水換えは、60リットル程度の水量であれば、1~2週間に1回が目安です。
水を全て交換すると魚にとってストレスになるため、半分の水量を交換する方法が推奨されます。また、
水槽の苔掃除も定期的に行いましょう。
ペットを迎える前に考慮すべき重要な点
新しい家族としてペットを迎え入れる前に、自分のライフスタイルがペットと一緒に生活するに適しているかどうか慎重に検討する必要があります。
ペットを迎える際の重要な考慮事項について見ていきましょう。
ペットを飼える住環境かどうか
特に賃貸住宅にお住まいの方は、ペットを飼育できるかどうかを不動産会社に事前に確認することが必要です。
鳴き声が少なくゲージでの飼育が可能な「レオパ」のようなペットでも、事前の許可が必要な場合があるため、注意が必要です。
ペットの寿命を全うできるか
ペットには20年以上生きる種類もいます。
飼育には食費だけでなく、適切な生活環境や定期的なワクチンも必要になります。
経済的な負担を含め、最後まで責任を持って世話をすることができるかどうかをよく考えましょう。
飼育が困難になった場合の対策
万が一、病気になるなどの理由で自分自身がペットを飼育できなくなった場合、代わりに世話をしてくれる人がいるかどうかも事前に検討することが重要です。
まとめ
ここで紹介したおすすめのペットは以下の通りです。
・オカメインコ
・フクロモモンガ
・室内で飼育するカメ
・熱帯魚
これらのペットはエアコンによる温度管理がほぼ不要ですが、それぞれの環境に適した温度を維持するためにゲージや水槽での温度調節が必要です。
また、ペットが年を取ると体力が落ち、介護が必要になることもあります。
ペットを家族の一員として迎える際は、最後まで世話をする責任を持って、家族と十分に相談した上で決定することが大切です。