育休を終えて職場に戻ると、思うように仕事が進まなかったり、家庭との両立に苦労したりすることがあります。
「以前はもっと効率よく仕事をこなしていたのに、なぜこんなに時間がかかるんだろう…？」
「周りの人は普通に働いているのに、自分だけがついていけていない気がする…」
そんな不安を抱えながら、復帰後の仕事に取り組むワーキングマザーは少なくありません。
私の妻も、育休から職場に戻ったとき、仕事に自信を持てず、毎日焦りやストレスを感じていました。
しかし、数ヶ月が経つうちに、少しずつ感覚を取り戻し、以前のように前向きに仕事ができるようになったのです。
その経験をもとに、「育休明けポンコツ現象」と呼ばれる違和感の正体や、実際に役立った対策方法についてお話しします。
育休明けの「ポンコツ現象」とは？
職場復帰後、想像以上に仕事がスムーズに進まないと感じることがあります。
「他のワーキングマザーたちは普通に仕事をこなしているのに、なぜ自分だけがこんなに不器用なんだろう？」
そんなふうに落ち込む日が続くことも…。
ここでは、私の妻が実際に体験した「育休明けポンコツ現象」の具体例を紹介します。
小さなミスを繰り返してしまう
復帰直後は、以前なら問題なくこなせていた作業で、思わぬミスをすることが増えました。
たとえば、会議の資料を印刷するつもりが、設定を間違えて別の書類を大量に出力してしまう。
メールを送る前にチェックする習慣があったのに、うっかり誤字脱字を見逃してしまう。
たったひとつのミスが、大きな手戻りにつながり、業務全体がスムーズに進まなくなることもあります。
そのたびに、「どうしてこんなに仕事ができなくなったんだろう？」と落ち込んでしまうのです。
記憶があいまいになっている
1年以上のブランクがあると、以前当たり前のようにやっていた仕事でも、「やり方を忘れている…」と感じる場面が出てきます。
例えば、会社のシステムがアップデートされていて、「前はこうだった気がするけど、今はどうなっているんだろう？」と迷うことが増えました。
法律や規定が変わっている場合、間違えた情報をもとに業務を進めてしまいそうになることも。
「こんな基本的なことまで思い出せないなんて…」と、自己嫌悪に陥ることも少なくありませんでした。
家では疲れ果ててしまう
職場では気を張って仕事をしている分、家に帰ると急にエネルギーが切れてしまいます。
子どものお迎えの後、夕食の準備をしようと思っても、なかなか体が動かない…。
「今日は冷凍食品でいいや…」と手を抜くことが増え、以前のようにバランスの取れた食事を作れないことに罪悪感を抱くこともありました。
買い物に行ったのに、肝心なものを買い忘れることが増えたり、鍵をかけ忘れたりすることも…。
そんな自分が情けなくなり、「ほかのワーママはちゃんとやっているのに、私は全然ダメだ…」と落ち込むことが多かったそうです。
なぜ育休明けはうまくいかないのか？
仕事ができなくなったわけではないのに、なぜかスムーズにいかない…
この原因について考えてみました。
長期間のブランクが影響する
育休中は仕事から完全に離れるため、復帰後すぐに感覚を取り戻すのは簡単ではありません。
業務の進め方を思い出すだけでなく、新しいルールやシステムに適応する必要もあります。
以前のようにすぐに仕事ができると思っていたのに、実際には「あれ？ どうやるんだっけ？」と立ち止まることが増えてしまうのです。
増え続けるタスク
育休中は家事と育児が中心の生活でしたが、復帰後はそこに「仕事」という大きなタスクが加わります。
子どもは「慣らし保育」で少しずつ新しい生活に適応していきますが、大人にはそんな「慣らし期間」はありません。
いきなりフルパワーで仕事を再開しなければならず、その負担が大きなストレスになってしまうのです。
「マミーブレイン」の影響
産後、多くの女性が「マミーブレイン」と呼ばれる現象を経験します。
これは、ホルモンバランスの変化や、睡眠不足の影響で注意力や記憶力が低下することを指します。
「ちょっとしたことをすぐに忘れる」「集中力が続かない」といった症状が、仕事のパフォーマンスに影響を与えてしまうことも…。
自分を責めすぎないことが大切
育休明けにうまくいかないと、自分に対して厳しい評価をしてしまいがちです。
しかし、本当に「仕事ができない人」になったのでしょうか？
周りは意外と気にしていないことも多いものです。
信頼できる同僚や家族に最近の自分について聞いてみるのもよいでしょう。
「家事が完璧でなくても、仕事と育児を両立しているだけで十分すごい」と言われるだけで、気持ちが軽くなることもあります。
大変な時は、家事の手を抜いても大丈夫。
無理せず、自分に優しくしてあげることが大切です。
育休明けに実践したこと
育休からの復職後、「できていること」に目を向けつつ、小さなミスを減らす工夫をしました。
メモとリマインダーを活用
記憶が曖昧な時は、メモを取ることが重要です。
社内のスケジュール管理ツールのリマインダー機能を使い、やるべきことを可視化しました。
プライベートではスマホのリマインダーアプリを活用し、買い物や家事の予定を忘れないようにしています。
家事の負担を減らす
仕事が忙しい時は、無理をしないことが大切です。
我が家では以下の方法を取り入れました。
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 配偶者と家事を分担 | 役割を決めて負担を軽減 |
| 家電を活用 | 食洗機やロボット掃除機で家事を効率化 |
| 冷凍食品を活用 | 夕食作りの負担を減らす |
| 家事代行サービスを利用 | 必要な時にプロに頼る |
| 完璧を目指さない | やれる範囲でOKと割り切る |
睡眠をしっかり取る
疲れが溜まると、ミスが増えたり、イライラしたりしてしまいます。
家事を後回しにしてでも、しっかり寝ることを優先しました。
無理をすると、結果的に仕事や家庭生活に悪影響が出てしまいます。
自分の時間を持つ
仕事と家事と育児に追われると、自分の時間がなくなります。
しかし、たまには自分のための時間を作ることも大切です。
友人とランチに行ったり、ひとりカフェを楽しんだりすることで、気分がリフレッシュできます。
まとめ：育休明けは時間とともに慣れる
育休から復職すると、思うように動けない自分にショックを受けることがあるかもしれません。
でも、大丈夫。
時間が経てば、少しずつ仕事にも慣れていきます。
育休明けの違和感は、一時的なものと割り切って、焦らず取り組んでいきましょう。
自分を責めず、できる工夫をしながら、少しずつ前に進んでいけば大丈夫です！
